はんこ用語としてのオランダ水牛とは、オーストラリアやアフリカ、東南アジアなどに生息する白水牛の角を印材とした印鑑の一種です。コントラストの強い順に濃色、中色、淡色、純白の4種類がありますが、いずれも透明感のある飴色・クリーム色が特徴的な材質です。見た目が美しいため女性を中心に人気を集めています。
「オランダ」と名前がついていても、実際にオランダ水牛に用いられている角の多くはオランダの水牛から採取したものではありません。かつてタイがオランダの植民地であったころ、オランダ水牛はタイに生息する水牛の角を用いて頻繁に製造されていました。その名残からいまだに「タイ水牛」ではなく「オランダ水牛」と呼ばれているのです。
オランダ水牛は色味などによって値段が異なり、その相場は4,000円~1万円と幅があります。中心に芯があるものは比較的値段が高めの傾向です。耐久性に優れているため乾燥を防ぎ適切に保管すれば長年使い続けることができるでしょう。