役職印は使用する人物の役職や所属を示す印鑑のことです。「代表取締役社長印」や「支店長印」など役職や肩書に合わせてさまざまなバリエーションがあります。株式会社や社団法人、財団法人、NPO法人など組織に合わせて作られます。役職を彫ることで身分の所在を明らかにし、契約相手などに対して責任の所在を明白にするのが目的です。法人においては別に「角印」がありますが、角印には会社名しか彫られていないため、相手方から見たときに誰が押したものか分かりません。そのため、役職を彫ったはんこを使用することで、契約をした人間が誰であるかをハッキリとさせます。また、社外文書に使うだけではなく、社内文書の作成時や稟議書など社内で決裁をとる必要があるときにも用います。業務に関して、使用頻度の高いものであるため、役職に合わせたものを作っておくことは大切です。角印や銀行印と使い分けることで、紛失や盗難の際のリスクを未然に防ぐことができます。